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旅顺之旅

大連発7時10分の6331次に乗車するためにはホテルを6時半には出発したい。
そのため朝食準備中のコックさんに6時半からの朝食を6時にしてくれるよう頼む。


しかし、英語は全く通じなかったようだが「6時・朝食・食べたい」ということだけは理解してもらえたらしい。
その証に彼のケータイの時計を表示して指で「ツツツツ」と、長針の動きを表現し6時半スタートだと何回も説明してくれる。


なぜ6時なのかという理由が伝わらないもどかしさに虚しさを感じ始めたところ、いつまでも食い下がる日本人に辟易したのか、英語の分かるレセプショニストに電話をし、呼んでくれた。


私は7時10分発の列車で旅順に行きたい。
そのためには6時半にこのホテルを出なければならない。
と、理由を説明したところ「おーっOK!」となり、すぐにコーヒーを入れてくれたのである。


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大連駅では、当日券売り場に並ぶが、噂に聞いていた列の割り込みこそないけれど、並んでいる他人に金と身分証を渡してキップの代理購入を依頼する不埒な人民が散見された。
これって結果的に割り込みと同じではないだろうか。



それでも徐々に窓口に近づいてきた。
その時、重大なミスに気付いた。
パスポートをホテルのセフティーボックスに入れてきたのだが、人民たちは皆自分の身分証明書を提示してキップを購入しているのである。
もうパスポートを取りに帰る猶予はない。なぜならこの線は一日一往復の運行だからである。



いよいよ自分の番になった。
「リューシュン(旅順)」と発音したところ行き先は通じたようである。
すると、キップ売りの女性は「パシュパーシェ」と言ってきた。
青ざめて「はっ?」と、聞きなおすと、怖い形相で「パシュパーセ」とまた同じことを言う。


やっぱりパスポートかーと、あきらめかけたが、だめもとで「釣りはチップだ」と日本語で言いながら10元札を窓口に突っ込んでみる。
すると彼女はうなずき、ちゃんと釣りとキップを発券してくれたのである。


温情と国際親善とあきらめがいい彼女に対し、シェシェーと礼を言ってもらったキップは6号車・新空調硬座と表示してあった。
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ハルビン発の夜行列車は大連まで特快運行し、その後旅順までは各駅停車となるようである。
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硬座とかなり控え目な表現のわがシートはなんと寝台車。
車掌に「フリーシート?」と確認してから空いている席を見つけた。
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しばし車内探索。
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大都会大連を後にした6331次は、ゆっくりと旅順を目指す。
1時間も走ったころから車窓は田舎の風景へと移り変わってきた。
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50数キロを2時間余りかけてやっと終点の旅順到着である。

鉄道フアンは中国にもいた。
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DLから分かるように機関車は気動車で、名前を大力という。
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大力の切り離し風景。
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改札通過前の旅順駅舎
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改札通過後の旅順駅舎
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中国の交通事情を如実に語る1枚。
交差点にはほとんど信号が無いこの国では、デリー同様強引に突っ込んだ者勝ちである。
「ビヤー」とガマガエルを踏みつぶしたような汽笛を鳴らしながらバスに迫る大力。
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旅順への旅の目的も達せられたので、バスターミナルまで徒歩でめざすが、途中ケーブルカーの看板があったので寄り路してみることにする。
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頂上は、軍港の写真を安全に撮影することのできる唯一の場所だった。
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by sekaihahiroi | 2013-06-04 13:23 | China