困難は日常的なバックパッカーの旅路
マドリッドの街歩きを堪能し、いよいよチェックアウト。
しかし、追加の請求書は出されずほっとして力が抜けてしまった。
だが、油断は禁物である。
連絡がうまく機能していなかっただけで、いつ気付かれるかも知れない。
60Lのリックを背負ったわれ等は脱兎のごとくホテルを後にしたのはつい最近のことのように思い出される。
マドリッド・アトーチャ駅からいよいよカンポデクリプターナを目指すわけだが、ここでもアクシデントが多発した。
タクシーに乗った我々は行き先をマドリードステーションと告げたのだが、「マドリードのステーションは2つある」とタクシーの運転手が言うではないか。
何とか無事に目的の駅に到着し、乗車券と特急券を買おうとする吾輩のスペイン語が全く通じない。試しに英語でも駄目。
あきらめのよい吾輩は、駄目だと新妻に力なくささやく。
ところが妻殿は、じゃー私が買ってみると。
すると1発で通じたのである。
列車に乗車し、指定された座席を探すと今度は目つきの悪い先客が二人我々のシートを占領している。
「オイガ!これは私たちのシートです。」と言ってみるが無視、知らぬ存ぜぬという態度である。
スペインの不良どもはナイフを忍ばせている。と聞いていたので、とっさに回りを見渡すと、軍人さんが乗っているではないか。
指定券を見せて成り行きを説明すると、「うん分かった」と、立ち上がり、不良どもをにらみつけ「シッシッ」と追い払ってくれたのであった。
アルカサルデサンファン駅で特急を降り、各駅停車に乗り換えることになる。
今度は切符が買えたよ~と妻殿に報告するの図。
by sekaihahiroi | 2013-06-29 15:21 | アニョーバの世界