13日の金曜日はくろがね小屋で
ボッカさんは、前くろがね小屋支所長のS氏。
彼は、厳冬期の頂上直下での人命救助で叙勲を賜っているが、私の記憶では3代前のN氏に次ぎ2人目の叙勲だった。
相変わらずの健脚である。
週末のくろがね小屋は混み合うので1日ずらす作戦。
良くしまった雪道は舗装道路のようで以前から好きだ。
2年前から山を始めた知人を連れての残雪期の安達太良山。
山形のモンベルで冬山装備を買い揃えてきた知人だが、クランポンまでも買い揃えてきたのには驚いた。
新調したこのポールは体重をかけすぎたせいかよく縮むらしく、知人は「タイム」を連発。
しかし、急登時のみに連呼していたことを考えれば、「靴ひも締め」と同様の効果を期待していたのかも?
安達太良山の主峰乳首山が木立から覗ける。
山道を登りながらくろがね小屋のSさんが現役の小屋番だったころに思いを寄せる。
当時、この狭い登山道にきれいなシュプールを描いたくろがね小屋のSさんだが、
登りの途中で、このシュプールに出会うと、彼の下山は確定的となった。
登山道を登り切り、馬車道に出る。
積雪が増えてきたが、快適な山旅である。
勢至平に出る。
右下にある休憩岩と命名している岩で、パタゴニアのナノパフフーディーを纏う。
残雪期のルートで唯一緊張するくろがね小屋手前東斜面のトラバース。
時刻は15時を少し回ったころ。
雪が締まってきた。
ピッケルを持参すべきだったと多少後悔するが、初心者と一緒なので仕方がなかった。
今回の山旅ではロングスパッツは未装着でもOkey!
山靴はフルオーダーで作ったICI石井のムスターグ。
現在は8万円余り、納期は2年後とのこと。
この光景は何度見ても感動である。
歴代の小屋番が作るカレーライスは多少「味付け」が異なった。
自炊だったころを懐かしみながらおいしいディナーをほおばる。
夕食後は21時まで歓談。
by sekaihahiroi | 2018-04-16 13:41 | 山行