羽田を発って35時間。
同日の21時30分にハバナに到着した。
ハバナ6日間では強盗に出くわしたり、社会主義国にありがちなサービス業のお粗末さを体験したり、インド人気質にも似たハバナの人々の個性に触れ合ったり、カリブ海のカリビアンブルーに感動したり、ハバナクラブを十二分に堪能したりと、想い出多き旅となった。

吾輩の荷物はキャビンバゲジオンリーなので、当然迅速に入国できる。
その結果、両替所にも1番乗りができ、何の苦労もせずにペソを入手できる。
しかし、チェックインバゲジのある旅行者の場合は、吾輩との間にタイムラグが生じてしまうのはやむを得ない。その結果、ホテルのシャトルに乗り込む頃から両替所の列が長くなっていた。

ホテルは5星のイベロスター・パルケ・セントラルにしたが、実態は設備や従業員の接客を含めて考えると4星が妥当だろう。

部屋は最上階にあり、眺めの良いスイートを予約しておいた。

部屋から国会議事堂(右手のホワイトハウス似の建物)方向を眺望する。
目の前の森はパルケセントラルである。
この公園に向かって右手にハバナバスツアーのバス停がある。

入浴後、ホテルのラウンジに駆けつけて、クリスタルを注文する。
27年前に行ったスペインで乱発した「セルベッサ(ビール)ウノ(1本)ポルファボール(プリーズ)」でコンプリート。

セルベッサを飲んで一息つくと、急に腹が減りだしてきた。
夕飯が未だだったことを思い出す。
ちなみにトロント~ハバナを結ぶエアカナダはLCCで、食事の提供は無く全て有料である。
金を出してまでまずい機内食を食べることはないというのが吾輩の持論。
ラウンジで注文できるハバナクラブサンドを頬張りながらクリスタルを流し込む。

クリスタルはスパードライに似た切り口の味を出している。
クラブサンドの次は「クリケット」。
日本語でコロッケである。
このクリームコロッケは5ペソ(5ドル)と手ごろな価格の割には旨いので、滞在中は何度か注文することになる。

2日目は地図を持たずに人の流れに沿って街を彷徨ってみよう。

日差しは強いが湿気が少ないので、ビルの日陰を選んで歩けば汗をかかずにすむ。

オビスポ通りは現在石畳の工事中で歩きずらいので、1本わき道にそれることにしよう。
散策中に時々強烈なアンモニア臭を嗅ぐことになるが、これがまたインドチックである。

路地の分岐で見かけた古いPCは、味わいのある色使いだ。

建物とクルマ、そしてカリビアンスカイブルーこそがハバナの観光資源である。

そろそろキューバ人を観察してみよう。
これはスペイン系の夫婦。

サハラ以南の遺伝子を持つ人。

カラクリ木箱を操りながらキューバンテクノロジーを自慢していたスペイン系の青年。

コイーバの葉巻入れを売るスペイン系の女性。
吾輩はこの葉巻入れを万年筆ケースに流用すべく10本ほど購入した。

鉄道もはずせない観光資源である。

コンコースに潜入すると、椅子に腰かけた係員が「ノーフォト。」

暗箱のオペレーターは吾輩の撮った彼の写真を見てビューティフォー!

サイドカー付きのモーターサイクルは、USSR or USA製かは不明だが、水平対向エンジンからみて、BMWを模したUSSR製か。

メキシコ湾に沈む夕日を見たくて。

キューバの夕べは切ない。

新市街を旧市街から遠望する。

現在20時30分。
南国のサンセットはかように遅い。

▲ by sekaihahiroi | 2015-08-21 16:30 | cuba